今、ある会議でミシガン州立大学に来ています。今日は私のプレゼンテーションがあり、かなりいい話ができたと思っています。ところで、きのうから今日にかけて起きた一連の展開を話します。最後まで一気に読みきれたら、お慰み。では始まり、始まり。パチパチパチ…
私の教えているジョージアテックが福岡大学の協力を得て主催する夏期短期留学プログラムで福岡大学に到着したばかりのグループの中にジョージアテックの大学院生、Bさんがいます。彼は奨学金をもらっているのですが、大学院生の奨学金授与の規則は学部の学生より厳しく、大学院生は夏学期でも4科目フルタイムで登録しないと奨学金は出せないというルールがあるのだそうです。Bさんはそのことを知らされていなかったので、夏期集中プログラムに参加するための授業料を払うのはその奨学金をあてにしていたのですが、奨学金オフィスが彼は3科目分の単位しか登録していないから、奨学金は出せないという決定を出しました。それで、あわててテックで、もう1コース登録しようとすると、登録コンピュータが拒否。どうやら、ジョージア州教育評議会が設定した規則(留学中の学生はアトランタキャンパスのコースを取ることは許されない)と衝突して、許可が出ないらしく、Bさんはどのコースも登録できないということが分かりました。このケースは過去に一度もなく、登録を拒否するというコンピュータの反応を見るまでは誰もそんなルールが存在していることさえ知らなかったようで、(評議委員会が決める規則を細かく読むほど暇な人はいない)例外的なケースとして、規定条件を満たさなくても、奨学金を出してくれるよう、現代語学部や留学生センターの関係者が奨学金オフィスにかけあったのですが、今日の4時の夏学期登録期間終了までには到底、結論はでないということがわかり、何もせず待っていてはBさんは夏期プログラム料金($3500)を全額払って、福岡にまで行ったにもかかわらず、奨学金で払うはずだったプログラムの授業料が払えなくなるから、プログラムを途中で断念して、涙をのんでアメリカに送り返されることになるかもしれないというところだったのです。それで、どうしたかというと、急遽、このBさんのために1つ新しいコースを夏期短期留学プログラムの一環として作成して(それならアトランタキャンパスのコースではないから登録できるということがわかったので)、そのシラバスを私が今朝までに提出することになり、会議での発表の準備をしながら、シラバスを書いていると、短期留学プログラムを引率していたM先生から、それなら今自分が研究中の仕事を手伝うという形でコースを作ることができれば、喜んでBさんのシラバスを作ってその指導にも当たれるというメールが入り、じゃ、それをぜひやってくださいとお願いすることができました。新コース申請書を現代語学部秘書のTさんが作り、スペイン語のS先生のサインで、それをM先生が作ったシラバスとともに国際留学センターのスタッフのLさんに送り、Lさんが急遽カリキュラム委員会に提出した形で、コースの開設許可を得て、新しい科目を作り、コースナンバーをつけて、登録コンピュータに入力するから、Bさんに急遽連絡して時間までに登録させるということになりました。お膳立てがすべてそろったところで連絡すると、M先生から、福岡大学のコンピュータラボはすでにしまっていて、明日の朝までは使えず、福岡大からBさんが今日の午後4時(アトランタ時間)までにコース登録することは無理だということになり、1点差を追いかける九回裏、二死満塁になるまで頑張ったのに、ツーストライクまで追い込まれてここで万事窮すかという思いでした。ところがこの土壇場で逆転の女神が登場。アトランタにいるBさんのガールフレンドがBさんの代わりに登録できるように待機していたのです。そこで、すぐにBさんが彼女に国際電話して、彼女がBさんのコース登録を間一髪で終わらせるという、スリル満点の、うそのような本当の話。私と、引率のM先生と、現代語学部秘書のTさんとスペイン語のS先生と、国際教育センターのLさんとAさんと、登録オフィスの人と、奨学金オフィスのスタッフを巻き込んで、一大Eメール合戦を展開してやっと今日、すべての手続きが終わったのです。
一教育者が手に汗握る話というとこういう話ですが、楽しんでいただけましたでしょうか。人がたくさん出てきて、だれがだれだかわからず、読むだけで疲れてしまう文章ですね。すみません。
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